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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻11号

1996年11月発行

文献概要

臨床経験

長母指屈筋腱欠損を疑わせた腱の走行異常の1症例

著者: 須田義朗1 後藤治彦1 塚嵜哲史1 中島秀人2

所属機関: 1自衛隊横須賀病院整形外科 2防衛医科大学校整形外科

ページ範囲:P.1307 - P.1309

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 抄録:長母指屈筋腱の異常部位への付着により,母指IP関節の屈曲障害を呈した,極めて稀な1例を経験した.症例は20歳の男性で,右母指IP関節の屈曲障害を主訴に来院した.長母指屈筋の欠損を疑い,手術を行った.術中所見では,長母指屈筋腱は前腕遠位部で2つに分かれ,一方は母指球筋の筋膜に付着し,他方は正常な走行を示した.異常腱の切離を行ったが,術後4ヵ月の現在,機能の回復は得られておらず,腱移行術を考慮中である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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