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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻12号

1996年12月発行

文献概要

論述

頚椎後縦靱帯骨化症の手術治療成績と外傷の関連について

著者: 中村雅也12 藤村祥一1 松本守雄1 鎌田修博1 戸山芳昭1 鈴木信正1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科教室 2荻窪病院整形外科

ページ範囲:P.1339 - P.1342

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 抄録:頚椎後縦靱帯骨化症の手術治療成績を,外傷の有無で外傷群・非外傷群に分け,骨化型別に静的圧迫因子および動的因子に着目して比較検討した.頚椎可動域は分節型・限局型で大きく,混合型,連続型の順に低下していた.脊柱管狭窄率は連続型・混合型で大きく,分節型・限局型で低かった.骨化型別の術前JOAスコアは,分節型・限局型では外傷群と非外傷群の間に有意差はなかったが,連続型・混合型では外傷群が非外傷群より有意に低かった.骨化型別の改善率は,分節型・限局型・混合型では外傷群が非外傷群より有意に低下していたが,連続型では両群間に有意差はなかった.脊柱管狭窄率と改善率の間には,外傷群,非外傷群のいずれでも相関はみられなかった.外傷群では頚椎可動域と改善率に負の相関がみられたが,非外傷群では相関がみられなかった.外傷後の頚椎OPLLの手術治療成績の低下は.動的因子の関与が大きいものと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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