icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻12号

1996年12月発行

文献概要

検査法

馬尾腫瘍に対する3D-MRIの検討

著者: 平学1 遠藤健司1 市丸勝二1 柄沢玄宏1 浦和康人1 伊藤公一1 三浦幸雄2

所属機関: 1東京医科大学霞ヶ浦病院整形外科 2東京医科大学病院整形外科

ページ範囲:P.1343 - P.1349

文献購入ページに移動
 抄録:馬尾腫瘍に対する3D-MRIによる画像診断で,腫瘍と硬膜管および神経根との位置関係を立体的に描出し,質的診断と局在診断について検討した.対象は馬尾腫瘍15例を対象とし,方法は島津MAGNEX 150(1.5T)を使用し,3次元撮像法としてT2強調像のRISE法,STAGE法,T1強調像のSTIR法にて撮像し,5mm sliceで撮像し,3mm stepで重ね合わせ,更にMIP処理施行し,3D-MRI画像を作製し検討した.3D-MRI(特にSTIR法)での質的診断は,SE法による2D-MRIで診断可能なlipomaとarachnoid cystのみは,3D-MRIでも診断可能であったが,最も多かった神経鞘腫においても,3D-MRI画像の輝度のみでは確定診断は得られなかった.しかし,局在診断においては,腫瘍と硬膜管および神経根との位置関係が明確に描出でき,さらに,様々な方向から腫瘍を確認できるため,全例とも腫瘍の硬膜内,外の局在診断には可能であり,今後,馬尾領域以外の脊髄腫瘍に対する局在診断にも有用であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら