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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻3号

1996年03月発行

文献概要

論述

AWGCを用いてPLIFを行った腰椎変性すべり症の手術成績―臨床症状と就業状況

著者: 島田洋一1 阿部栄二1 佐藤光三1 千葉光穂2 奥山幸一郎2 石澤暢浩3 斉藤一4 江畑公仁男5

所属機関: 1秋田大学医学部整形外科 2秋田労災病院整形外科 3山本組合総合病院整形外科 4藤原記念病院整形外科 5湖東総合病院整形外科

ページ範囲:P.259 - P.264

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 抄録:腰椎変性すべり症でAWGCスペーサーを用いて腰椎椎体間固定(PLIF)を行った例の臨床症状,就業状況を検討した.対象は31例(男5例,女26例)で,手術時年齢は平均60.6歳,経過観察期間は平均1年8カ月で,全例に骨癒合が得られている.術前有職者は25例で,そのうち重労働者は17例である.結果は疼痛なしが14例,時々あるが治療不要が13例,中等度で時々要治療だが仕事に支障なしが4例であった.就業は重労働に完全復帰が13例,仕事を加減が5例,転職が2例.仕事不能が5例であった.軽作業復帰までの期間は平均4.1カ月,重労働復帰は平均6.2カ月であった.本法は重労働への復帰率も高く,かつ復帰の時期も早期で,良好な成績といえる.社会.経済上早期に仕事復帰を要する例では移植骨圧潰予防のためAWGC併用のPLIFは有用な方法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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