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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻3号

1996年03月発行

文献概要

論述

母指多指症の長期術後成績の検討

著者: 平山隆三1 多田博1 勝木雅俊1 研谷智1 竹光義治1

所属機関: 1旭川医科大学整形外科

ページ範囲:P.279 - P.286

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 抄録:当科において初回再建術を行い10年以上経過した母指多指症21例22手の内,直接経過観察し得た症例16例17手(follow-up率77%)につき検討した.手術時期は生後6カ月以内を原則とし再建術は関節軟骨のshavingによる関節形成とligamentous periosteal flapによる関節支持機構再建,筋,腱移行による関節,指軸の保持を行い一次的にKirschner-wireで固定し,骨切術は行わない.初回再建術により14手(77%)に良好な結果をえた,成績不良の原因は変形と可動域制限の残存である.2例は変形,1例は皮膚膨隆変形のために再手術を行った.生後6カ月以内に初回再建術を行うことにより良好な結果をえるが術前X線写真にて骨軸偏位のあるtypeは成長に伴い変形が増悪する例があり目立つ様であれば5~6歳頃二次再建術を行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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