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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻3号

1996年03月発行

文献概要

論述

Kerboull十字プレートとKTプレートによる臼蓋再建

著者: 田中千晶1 四方實彦1 清水和也1 戸口田淳也1 多田弘史1 高橋真1 仲俣岳晴1 長谷部啓司1

所属機関: 1京都市立病院整形外科

ページ範囲:P.287 - P.293

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 抄録:人工股関節置換術や再置換術に際して高度に破壊された臼蓋に対する再建法には種々の方法が提唱されている.われわれはKerboull十字プレートとKTプレートを用い,骨欠損に対して自家骨移植と人工骨移植を行い,臼蓋コンポーネントをセメント固定する再建法を行ってきた.Kerboull十字プレートは閉鎖孔に掛けるフックと腸骨にスクリュー固定するパレットを有する十字形のプレートで,原臼位設置を行い,KTプレートは若干の高位設置を許容する型を有する.術後1年以上経過した17関節を対象として臨床的,X線的に調査し,短期であるが良好な結果を得た.これらのプレートの特長,使用の際の注意点,下肢長差補正の工夫について検討を加えた.原臼位再建,移植骨の保持と固定,脆弱化した骨性臼蓋の補強等のプレートの役割により安定した臼蓋の再建が達成されると考えられる.若干の臼蓋高位を必要とする場合にはKTプレートを用いて対処し得た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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