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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻3号

1996年03月発行

文献概要

臨床経験

鎖骨遠位端骨融解の1例

著者: 高山景範1 白井康正1 伊藤博元1 柴崎徹1 橋口宏1 井出勝彦1 水江史樹1 丸山晴久1

所属機関: 1日本医科大学整形外科

ページ範囲:P.303 - P.306

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 抄録:肩鎖関節の関節症性変化を呈した鎖骨遠位端骨融解の1例を報告する.症例は58歳,男性,大工で,約3mの足場より転落し右肩を強打した.近医受診し,単純X線では明らかな骨傷はなく,3週後職場に復帰するも右肩鎖関節部運動時痛が増悪するため当科を受診した.単純X線では鎖骨遠位端部に約1cmの骨融解を認めた。肩鎖関節への水平屈曲強制により.鎖骨遠位は後上方に転位した.骨シンチグラムでは肩鎖関節部への集積の亢進があり,MRIではT2強調画像にて高信号域を認めた,穿刺吸引した肩鎖関節液の細菌培養は陰性で,異型細胞も認めなかった.手術にて鎖骨遠位端と肉芽組織を切除し,術後1年の現在疼痛は軽快,原職に復帰している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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