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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻3号

1996年03月発行

文献概要

臨床経験

最近のneuralgic amyotrophyの治療経験

著者: 小田伸悟12 西島直城1 関賢二1 畑洋1 山室隆夫1 松島正弘3

所属機関: 1京都大学医学部整形外科 2愛媛県立中央病院 3国立姫路病院

ページ範囲:P.315 - P.318

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 抄録:われわれは1982(昭和57)年から1992(平成4)年までに10カ月以上経過観察,あるいは手術を要したneuralgic amyotrophyの症例を11例経験した.発症年齢は30歳から70歳で平均39歳,男5人,女6人であった.本疾患は肩甲帯,上肢の神経疾患で,疼痛と筋の萎縮,麻痺を特徴とする.筋の萎縮の部位により肩甲上肢帯型,肩甲上肢・前腕型,前腕型と3つに分けられる,肩甲上肢帯型は頻度が高いが予後がよく,6カ月未満で軽快することが多い.これら短期間に治癒した症例は今回の症例のなかには含まれていない.長い治療期間を要した症例には前腕型が多かった.観血的治療は腱移行術が主体であるが,発症より半年以上の症例で,麻痺筋の機能が改善せず患者が強く希望する場合に行った.病因は不明だが,手術,過労,感染等の様な抵抗力が低下した時に発症するという説が有力である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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