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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻3号

1996年03月発行

文献概要

臨床経験

環軸椎固定の下位に後縦靱帯骨化症を発症した1例

著者: 花田尚美1 金田清志1 佐藤栄修1 鐙邦芳1

所属機関: 1北海道大学整形外科

ページ範囲:P.319 - P.321

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 抄録:Os odontoideumに対する環軸椎固定の10年後に頚椎後縦靱帯骨化(以下OPLL)による頚髄症が発症し,除圧術を要した1例を報告する.症例は29歳男性である,18歳時にOs odontoideumによる頚髄症を発症し,Brooks法による環軸椎固定術を施行した.症状は軽快したが,10年後に再び頚髄症が出現し,C3からC5にかけて初回手術時にはなかったOPLLによる脊髄圧迫を認めた.C3からC5の脊柱管拡大術(桐田-宮崎法)を行い,症状は軽快した.本症例のOPLL発生には,固定椎隣接椎間への応力増大による後縦靱帯への反復負荷が,局所因子として関与したと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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