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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻4号

1996年04月発行

文献概要

特集 脊椎外傷の最近の進歩(上位頚椎を除く)(第24回日本脊椎外科学会より)

実験的脊髄損傷における神経細胞死の観察

著者: 宮内裕史1 米和徳1 酒匂崇1 和田正一1 石堂康弘1 津守伸浩1

所属機関: 1鹿児島大学整形外科

ページ範囲:P.361 - P.367

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 抄録:実験的脊髄損傷における遅発性神経細胞死の組織学的観察を行った.
 Wister Ratを用い,椎弓切除術を行った後,第9胸髄をBlackらのstatic load techniqueに準じて120gの重錘にて2分間圧迫し脊髄不全損傷モデルを作成した.損傷3時間後から1週間後まで経時的に損傷脊髄を一塊として摘出した.得られた組織を固定,包埋した後,hematoxylin-eosine(HE)とnick-end-label法を用いて染色し形態的・生化学的観察を行った.
 損傷12時間後から72時間後まで,損傷中心部から頭側,尾側に12mm離れた部位を中心にHE染色にて核が濃染し,nick-end-label法にて発色する前角細胞群が観察された.この結果より,脊髄損傷後の二次的な神経細胞死は,従来考えられていたnecrosisのみならずapoptosisも存在可能性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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