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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻4号

1996年04月発行

文献概要

特集 脊椎外傷の最近の進歩(上位頚椎を除く)(第24回日本脊椎外科学会より)

MRIにおける健常者頚椎椎間板の加齢変化

著者: 松本守雄1 藤村祥一1 鈴木信正1 戸山芳昭1 小野俊明1 西幸美1 矢部裕1

所属機関: 1慶應義塾大学医学整形外科学教室

ページ範囲:P.391 - P.396

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 抄録:健常者ボランティア469名の頚椎MRIを撮像し,椎間板の加齢変化について検討した.検討項目はT1強調矢状断像における椎間板の後方突出,前方突出,狭小化,およびT2強調矢状断像における輝度低下である.各所見とも,加齢とともに頻度が高くなったが,特に輝度低下は20歳代ですでに男15.8%,女11.8%の椎間板にみられ,60歳以上では同82.9%,92.4%と高率に認められた.輝度低下と他の3つの所見との間には有意な関連を認めた.高位別には各所見ともC5-6,C6-7,C4-5の順に頻度が高かった.
 頚椎椎間板変性疾患のMRIの読影の際には,臨床症状の把握とともに,このような椎間板の加齢変化の年代別頻度を考慮する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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