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特集 脊椎外傷の最近の進歩(上位頚椎を除く)(第24回日本脊椎外科学会より)
骨粗鬆症性胸腰椎圧迫骨折後の進行性椎体圧潰と遅発性神経障害―前方除圧と脊柱再建
著者: 金田清志1 伊東学1 種市洋1 佐藤栄修1 鐙邦芳1 浅野聡1
所属機関: 1北海道大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.463 - P.470
文献購入ページに移動骨粗鬆症による胸腰椎圧迫骨折後の遅発性神経障害は,骨折椎体の圧潰進行による後弯変形の増強と椎体後方部分の脊柱管内陥入による脊髄ないし馬尾の圧迫障害である.脊柱の前方支柱欠損に伴う高度な不安定性に対し,保存療法は無効で,手術治療の適応であった.手衛は圧潰椎体切除による前方除圧と前方脊柱再建術が合理的で,これには後弯変形の矯正と保持の点から,AWGC人工椎体とKaneda deviceの併用が有用であった.
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