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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻4号

1996年04月発行

文献概要

特集 脊椎外傷の最近の進歩(上位頚椎を除く)(第24回日本脊椎外科学会より)

腰椎椎間板線維輪後方および後縦靱帯の支配神経の由来について

著者: 中村伸一郎1 高橋和久1 高橋弦1 森永達夫1 須関馨1 守屋秀繁1

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科

ページ範囲:P.495 - P.502

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 抄録:椎間板性腰痛の伝達経路は十分に解明されていない.椎間板性腰痛の主病変部である椎間板後方の支配神経の由来を調べることを目的として,45匹のラットを用い交感神経幹を段階的に切除後,腰椎を一塊にアセチルコリンエステラーゼ染色して脊柱管内を後方より観察した.無処置のコントロール群および交感神経幹露出のみのシャム手術群では,椎間板線維輪後方および後縦靱帯に密な神経線維網を全ての椎間で認めた.これらの神経線維網は両側多椎間の交感神経幹切除によりほとんど消失したが,両側単椎間,および片側多椎間の交感神経幹切除では軽度の減少のみを認めた.この結果より,ラットでは腰椎椎間板線維輪後方および後縦靱帯は前方の交感神経幹を経由する神経線維により両側性,非分節性に支配されていると判断された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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