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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻5号

1996年05月発行

文献概要

論述

セメントレス人工股関節による再置換術の検討

著者: 森田定雄1 長谷川清一郎1 松原正明1 河内貞臣1 土屋正光1 古屋光太郎1

所属機関: 1東京医科歯科大学整形外科

ページ範囲:P.599 - P.605

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 抄録:人工股関節再置換術におけるセメントレス人工関節の有用性について検討した.対象は骨セメントが用いられていた人工股関節の弛みに対する再置換術症例で,術後3年以上経過観察が行われた21症例である.臨床的にはセメントレス人工関節は除痛の面で良好な成績を示した.X線学的検討では,セメントレスソケットは弛みの徴候はみられず,非常に安定していた.ステムにおいても大腿骨の骨欠損部の良好な修復が行われており,術後平均5.1年の成績では76%は弛みもなく安定していた.高度の骨欠損に対しても,十分な骨移植により良好な初期固定をはかり,術後長期の免荷を行えば,良好な骨修復と臨床結果が得られた.したがって中期成績を見る限りでは,セメントレス人工股関節は再置換術において有用な方法ということが出来る.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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