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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻5号

1996年05月発行

文献概要

検査法

超音波を用いた𦙾骨内捻計測法の特徴と問題点

著者: 川端秀彦1 安井夏生1 北野元裕1 蔡栄浩1 佐藤宗彦1 前田雅春1 樋口周久1

所属機関: 1大阪府立母子保健総合医療センター整形外科

ページ範囲:P.615 - P.619

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 抄録:小児の内旋歩行の原因の一つである𦙾骨内捻の評価に超音波を用いる方法がある.われわれは従来の超音波法を改良した方法を考案し,その特徴を明らかにするために0歳から12歳の57例を対象に従来の方法との比較検討を行った.従来,報告されてきた種々の方法は骨成分を計測する方法であるために低年齢で骨化が十分でない場合には基準線が引きづらかった.また進行する骨化を𦙾骨内捻の自然矯正と取り違える危険性があることがわかった.それに対してわれわれの超音波法を用いると経骨の軟骨成分を計測することができ低年齢でも正確な計測が可能であった.また,骨化の影響を受けないので𦙾骨捻転度の自然経過を幼少時から正しく追跡することが可能であると思われた.軟骨成分を計測する超音波法は低年齢児に適した𦙾骨捻転度の評価法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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