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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻5号

1996年05月発行

文献概要

臨床経験

末節骨に内軟骨腫を合併した深指屈筋腱停止部裂離骨折の1症例

著者: 古月顕宗1 高須誠1 三輪仁1 涌井元博1

所属機関: 1総合会津中央病院整形外科

ページ範囲:P.635 - P.637

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 抄録:深指屈筋腱停止部裂離骨折は比較的まれな外傷であり一般的に強力な外力によって生じる.裂離骨片の有無,深指屈筋腱の退縮のレベル等によって本外傷は4型に分類されている,私たちは末節骨に内軟骨腫があったため軽い外力で深指屈筋腱停止部で裂離骨折が生じた特殊な型で受傷後2週間経過した1症例を経験した.手術は骨移植後pull out法で裂離骨折をもとの部位に固定した.術後3年調査時,DIPの可動域は-30から65°と制限が見られた.深指屈筋腱停止部の裂離骨折は比較的まれであるが,本症の認識があれば診断はそれほど困難でない,しかし本症例のように原因が比較的軽い外力の場合には病的骨折も十分考慮する必要があると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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