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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻5号

1996年05月発行

文献概要

臨床経験

初回摘出時に組織診断が困難だった末梢神経発生の悪性神経鞘腫の2症例

著者: 森本一男1 赤松俊浩1 指方輝正2 松浦覚2

所属機関: 1兵庫県立成人病センター整形外科 2兵庫県立成人病センター病理部

ページ範囲:P.651 - P.654

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 抄録:初回摘出時に確定診断なく局所再発し,広範切除と切断時に末梢神経内に腫瘍の浸潤をみた分化度の異なる悪性神経鞘腫の2症例を経験したので報告する.
 症例1は72歳男性,右足部に疼痛性の潰瘍を伴った腫瘤を生じ,診断不明のまま母趾切断され,5年後に局所再発し,下腿切断時に𦙾骨神経に沿って神経内に腫瘍の浸潤を認め,未分化な悪性神経鞘腫と診断された.3年後に肺転移で死亡した.症例2は70歳女性,10年前に左殿部の脂肪腫として摘出され,局所再発した腫瘤で,広範切除の際に腫瘍は坐骨神経から発生し,電顕で分化型の悪性神経鞘腫と診断された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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