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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻5号

1996年05月発行

文献概要

臨床経験

腰椎破裂骨折に対する不適切な前方instrumentation surgery―2例報告

著者: 島田洋一1 阿部栄二1 佐藤光三1 片岡洋一2 阿部俊樹2 坪井純3

所属機関: 1秋田大学医学部整形外科 2中通総合病院整形外科 3男鹿市立総合病院整形外科

ページ範囲:P.673 - P.676

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 抄録:不適切な前方instrumentation surgery(Kaneda device)のため再手術を要した2例について検討した.根本原因は陥入骨片摘出の不徹底さで,さらにinstrumentationに伴う問題としてplateの前方設置,screwの対側皮質骨不貫通がみられた.他に不十分な骨移植,隣接健常椎間板損傷,側弯形成などがみられ,instrumentationを用いた手術についての知識不足から生じていた.再手術は前方,後方法でそれぞれ1例ずつ行ったが,前方法では後腹膜腔の癒着の剥離困難が,後方法では硬膜管の癒着の剥離困難,前方instrumentationによるpedicle screwの刺入困難などがみられた.前方instrumentation手術はimplant使用法の十分な知識と手術手技の習得が必須である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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