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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻6号

1996年06月発行

文献概要

臨床経験

手指粘液嚢腫に対するテーピング療法

著者: 古谷晋1 矢部裕1 堀内行雄1 市川亨1 山中一良1 石黒隆2

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科 2いしぐろ整形外科

ページ範囲:P.747 - P.751

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 抄録:手指遠位指節間関節(DIP関節)の変形性関節症にしばしば併発する手指粘液嚢腫は,治療法として様々な方法が行われてきたが,再発も多く,一定の評価を得ているのは手術による広範囲切除のみである.
 われわれは1993(平成5)年より当院を受診した本症8例9指に対しテーピングによる治療法を試みた.嚢腫はテーピングを開始して約1カ月でいずれの症例でも縮小し,1~3カ月で7例8指に消失をみた.2~3カ月テーピングを継続した5例5指に治療後1カ月~1年8カ月の現在,再発はなく,1カ月のテーピングのみの3例3指に再発をみた(1カ月後2指,3カ月後1指)が,うち2例2指はテーピングの再開により再度縮小傾向にあり,もう1例1指は症状は極めて軽微のため経過観察としている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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