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臨床経験
手指粘液嚢腫に対するテーピング療法
著者: 古谷晋1 矢部裕1 堀内行雄1 市川亨1 山中一良1 石黒隆2
所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科 2いしぐろ整形外科
ページ範囲:P.747 - P.751
文献購入ページに移動われわれは1993(平成5)年より当院を受診した本症8例9指に対しテーピングによる治療法を試みた.嚢腫はテーピングを開始して約1カ月でいずれの症例でも縮小し,1~3カ月で7例8指に消失をみた.2~3カ月テーピングを継続した5例5指に治療後1カ月~1年8カ月の現在,再発はなく,1カ月のテーピングのみの3例3指に再発をみた(1カ月後2指,3カ月後1指)が,うち2例2指はテーピングの再開により再度縮小傾向にあり,もう1例1指は症状は極めて軽微のため経過観察としている.
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