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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻6号

1996年06月発行

文献概要

臨床経験

尺骨頭骨折を合併したGaleazzi骨折の1例

著者: 水野雅士12 小早川雅洋1 田村幸久1 三嶋真爾1 井上五郎3

所属機関: 1袋井市民病院整形外科 2知多市民病院 3名古屋大学分院整形外科

ページ範囲:P.753 - P.755

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 抄録:症例は42歳,男性.自転車走行中転倒し受傷した.橈骨は,遠位1/3の部位に粉砕を伴った斜骨折を認め,尺骨遠位では茎状突起基部骨折とともに尺骨頭関節面の骨折を認めた.この骨片は側面像で遠位橈尺関節部で背側に反転脱臼していた.橈骨をAO plateで固定し,尺骨頭関節面の骨折をHerbert screwで固定した.次に背側脱臼を整復し,茎状突起骨片をtension band wiringで固定した.術後1年6カ月の現在,疼痛・可動域制限はなく,X線上尺骨頭背側脱臼も認めない.
 今回尺骨頭関節部の骨折を合併した原因としては橈骨骨折の粉砕が強かったことより強大な長軸方向の力が主因と考えられるが,同時に尺骨頭が背側に脱臼する際sigmoid notchがてことなりshearing forceが加わったことも考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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