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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻7号

1996年07月発行

文献概要

論述

腰椎変性すべり症の臨床的,経年的画像変化の検討

著者: 西垣浩光1 小林健一2 岡本弦2 中沢亨2 萩原義信2 相庭温臣2 坂巻晧2 高橋和久2

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科 2鹿島労災病院

ページ範囲:P.819 - P.824

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 抄録:腰椎変性すべり症150例につき臨床症状,X線的形態につき検討した.形態学的には,すべり椎部において椎弓角の水平化,椎間関節裂隙角の増大が認められた.X線的に経過観察しえた43例において25例にすべりの進行が認められた.すべり進行群と非進行群を比較すると,進行群では椎間関節裂隙角の増大および関節症性変化の進行が認められた.また椎間高が保たれている例にすべりの進行する例が多く,椎間板が著明に狭小化した例はすべりの進行が少ない傾向が認められた.腰椎変性すべり症と椎間板変性との関連性につきMRI撮像しえた38例において検討した結果,すべり椎間において椎間板変性の進行度と椎間腔の狭小化には関連性が認められた.椎間板変性の進行,椎間板腔の狭小化とともに椎間関節が変形しすべりが進行すると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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