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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻7号

1996年07月発行

文献概要

整形外科英語ア・ラ・カルト・45

比較的よく使う整形外科用語・その12

著者: 木村專太郎1

所属機関: 1那珂川病院

ページ範囲:P.836 - P.837

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●dolor(ドロール)
 これはラテン語とスペイン語で“疼痛”を意味する.炎症の4徴候を述べるとき疼痛を“dolor”,発赤を“rubor”(ルボール),発熱を“calor”(カロール)そして腫脹を“tumor”(ツモール)と習う.この4徴候のラテン語はすべて“-or”で終わる.発熱は熱量がカロリーであるから“calor”,腫脹は腫瘍と同じ“tumor”ですぐに覚える.しかし発赤の“rubor”と疼痛の“dolor”は覚えにくい.最近はこれら4徴候に加えて機能障害が入り,5徴候になっている.
 私が米国で開業していたとき,英語を喋れないヒスパニック系の患者や,旅行中のドイツ人を診察する機会があった.昔取った小さい杵柄(キネヅカ)のドイツ語はどうにか切り抜けたが,片言以下のスペイン語での対応は大変であった.しかしこの疼痛の“dolor”を知っていると便利であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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