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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻7号

1996年07月発行

文献概要

臨床経験

Schwartz-Jampel症候群の1例

著者: 西山正紀1 半田忠洋1 二井英二1 水谷健一2 山崎征治3

所属機関: 1三重県立草の実学園整形外科 2三重大学医学部小児科 3上野総合市民病院整形外科

ページ範囲:P.843 - P.845

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 抄録:Schwartz-Jampel症候群は,ミオトニアと軟骨異形成症とを併せ持つ非常に稀な骨系統疾患である.今回われわれは,本症候群と思われる1例を経験したので報告した.症例は3歳4カ月の女児で,眼裂狭小,小さくすぼめた口,小下顎,耳介低位,悲しそうな表情を呈し,特異な顔貌であった.軽度の鳩胸,四肢は軽度短縮し,下肢近位筋の肥大,外反膝,扁平足を認め,股関節に内旋制限が著しかった.歩容は外旋歩行で左右に揺れ不安定であり,長距離歩行は困難であった.本症候群の関節拘縮や変形,股関節形成不全などに対し整形外科的治療も考慮されるが,ミオトニアが関与しているため,手術成績は一定しない.手術適応には十分注意する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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