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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻7号

1996年07月発行

文献概要

臨床経験

上腕骨骨幹部骨折に対するHackethal法の治療経験

著者: 川上寛1 田島宝1 杉山晴敏1 石川知志1 加藤哲弘1 高木英希1 川崎雅史1 伊藤みりえ1 森山明夫2 小野木啓子2

所属機関: 1静岡済生会総合病院整形外科 2静岡医療福祉センター

ページ範囲:P.865 - P.869

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 抄録:上腕骨骨幹部骨折の手術的治療として,1991年1月から1995年5月までに10例のHackethal法を施行した.症例の骨折型はA0分類によれば,A1:1例,A3:4例,B1:2例,B2:2例,C2:1例であった.10例中8例,80.0%に良好なる骨癒合が得られ,2例が偽関節となった.偽関節となった2症例は共にA3に属する横骨折であり,術直後の単純X線写真において骨折部離開が4mm,5mmと大きかった.以上より,この手術手技としては,骨折部離開を可能なかぎり短縮させることが重要であり,A3に属する横骨折に対してはその適応を慎重に検討する必要があると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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