icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻8号

1996年08月発行

文献概要

論述

追加広範切除と再発後広範切除を行った軟部肉腫の検討

著者: 鬼頭正士1 梅田透1

所属機関: 1国立がんセンター東病院整形外科

ページ範囲:P.903 - P.908

文献購入ページに移動
 抄録:初回手術が不十分であった軟部肉腫に対し追加広範切除を施行した20例と,再発したのち広範切除を行った10例を対象とした.男性20例,女性10例,年齢は8~79歳であり,MFH 8例,隆起性皮膚線維肉腫5例,脂肪肉腫4例,滑膜肉腫4例,神経肉腫4例等である.切除縁評価は,追加広範切除群ではcurative marginが1例,wide marginが19例であったのに対し,再発広範切除群はwide margin 6例,marginal margin 2例,intralesional margin 2例と不十分な切除縁となった症例が多かった.局所再発率は追加広範切除群10%,再発広範切除群50%であり,5年生存率は追加広範切除群69.2%,再発広範切除群26.7%であった.また同期間に初回手術を当科で行った軟部肉腫45例と比較しても,追加広範切除例は再発率,予後ともに良好であり,追加広範切除の有用性が示された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら