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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻8号

1996年08月発行

文献概要

論述

中下位頚椎損傷に対するAO Cervical Spine Locking Plateの有用性―Plate非使用群との比較検討

著者: 林信宏1 玉置哲也1 吉田宗人1 川上守1 安藤宗治1 山田宏1

所属機関: 1和歌山県立医科大学整形外科

ページ範囲:P.909 - P.914

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 抄録:AO Cervical Spine Locking Plate(CSLP)の有用性を検討するため,中下位頚椎損傷症例において,plate使用群18例と非使用群20例との間でprospective control studyを行った.plate使用群では,非使用群に比べ坐位までの期間が短縮され,術後合併症も減少する傾向を示した.一方,骨癒合までの期間や神経症状の推移,頚椎alignmentの保持能力については両群間で有意差はなかった.CSLPは手技的に安全かつ簡便であり,術後MRI撮像が可能などの利点を有するが,最近種々の合併症も報告されており,その使用に当たっては慎重に対処する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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