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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻8号

1996年08月発行

文献概要

検査法 私のくふう

肩関節疾患に対する牽引装置使用MRIの経験

著者: 田中伸哉12 佐藤克巳1 石橋弘二1 小島忠士1

所属機関: 1東北労災病院整形外科 2美唄労災病院整形外科

ページ範囲:P.915 - P.919

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 抄録:軟部組織の描出に優れるMRIは,肩関節疾患の診断に広く用いられている5).しかし,肩峰下滑液包内の液体や関節軟骨,肩峰骨頭間距離の狭小化,関節の変形,肩の動きが,MRI診断上のpitfallの原因となっている2~5).筆者らは,このpitfallの一因であるpartial volume averagingの影響を減少させる目的で,肩峰骨頭間距離を拡大するための上肢の牽引装置を作成した.[方法]非磁性体の牽引装置を作製し,被験者の両腕に均等に6kg重の牽引力をかけた.撮像はGE社製1.5テスラの超伝導型装置で行い,signa肩用表面コイルを用いた.[対象]腱板断裂2例,腱板縫合術術後2例,肩関節結核1例であった.[結果]通常の方法と比較して肩峰骨頭間の軟部組織の描出がより鮮明であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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