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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻8号

1996年08月発行

文献概要

整形外科英語ア・ラ・カルト・46

比較的よく使う整形外科用語・その13

著者: 木村專太郎1

所属機関: 1那珂川病院

ページ範囲:P.926 - P.927

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●degeneration ディジェネレィション)
 これは“generation”(ジェネレィション)に,打ち消し接頭語“de”を付けて,“degeneration”という語が出来た.この“generation”の語源は,ラテン語の“genus”(生まれ)に由来し,さらに“genesis”(ジェネスィス・発生)が生まれた.この“genus”の語幹である“-gen-”が付いた医学用語は数多くあり,“cardiogenic”(カーディオジェニック・心原性の),“neurogenic”(ニュウロジェニック・神経原性の)や“iatrogenic”(イアトロジェニック・医原性の)などがその代表的な言葉である.このラテン語の“gen”(ゲン)は,日本語の“原”(ゲン)に通じるというシャレで,別の機会に,他の雑誌に書いたことがある.
 さて“generation”には,世代や発生の意味があり,“degeneration”には退化や消退の意味がある.医学用語辞典に書かれている“degeneration”の訳語は“変性”である.これは生物の退化の過程で起こる“変性”のことである.したがって感染や代謝異常によって起こる変性,また異物や体内の異常物質の沈着による変性は“degeneration”とは言わない.整形外科の分野で起こる“degenerative disease”は,関節内に関係したものが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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