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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻8号

1996年08月発行

文献概要

臨床経験

Leeds-Keio人工靱帯によるアキレス腱再建術の長期成績

著者: 堀内圭輔1 冨士川恭輔1 松本秀男1 大谷俊郎1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科

ページ範囲:P.941 - P.946

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 抄録:Leeds-Keio人工靱帯を用いてアキレス腱再建術を施行し,術後平均10年以上経過した3例の長期術後成績を報告する.手術法は,Leeds-Keio人工靱帯を用いて断裂したアキレス腱中枢部と末梢部を架橋再建し,これを中心に残存する瘢痕組織を可及的に縫着形成した.追跡調査時,3例とも再建アキレス腱は正常に機能し患者の満足度は高かった.またMRIを施行した1例では人工靱帯に接触していると思われる部分は高信号を示すものの,その周囲は健側と同様な低信号を示していた.これまで陳旧性アキレス腱断裂の再建材料には自家組織が用いられたが,長さ,強度が不十分なことが多く,術後長期の外固定,リハビリテーションを要した.本法は手術手技が簡便で早期社会復帰が可能である.今回の追跡調査により長期間安定した成績が得られることが判明し,陳旧性アキレス腱損傷に対する再建術として極めて有用であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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