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論述
胸壁に発生した悪性骨軟部腫瘍の治療経験
著者: 土谷一晃1 茂手木三男1 勝呂徹1 秋山敬1 丸山優2 澤泉雅之2 亀田典章3 蛭田啓之3
所属機関: 1東邦大学整形外科 2東邦大学形成外科 3東邦大学佐倉病院病理
ページ範囲:P.1013 - P.1019
文献購入ページに移動症例は,軟骨肉腫3例など骨腫瘍7例,軟部肉腫2例の計9例で,発生部位は肋骨4例,胸骨2例などであった.腫瘍が大血管,胸腔内臓器などに隣接し,初診時すでに病期の進行した症例が多く,術前の画像診断でwide marginの獲得が可能かどうか判定困難な症例が6例あった.可能な限り2cm以上のwide marginを目標に広範切除を行った.胸膜を含めた切除例が多く,大血管や胸腔内臓器が広範に露出した7例に有茎皮弁による再建術を併用した.切除縁評価は,胸膜部(4例)および大血管周囲(1例)でwide marginが獲得できず,5例がmarginal以下の評価であった.平均46.6カ月の経過でCDF 5例,AWD 1例,DOD 3例であった.
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