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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻9号

1996年09月発行

文献概要

論述

胸壁に発生した悪性骨軟部腫瘍の治療経験

著者: 土谷一晃1 茂手木三男1 勝呂徹1 秋山敬1 丸山優2 澤泉雅之2 亀田典章3 蛭田啓之3

所属機関: 1東邦大学整形外科 2東邦大学形成外科 3東邦大学佐倉病院病理

ページ範囲:P.1013 - P.1019

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 抄録:当科で手術を行った胸壁発生の骨・軟部肉腫9例について治療上の問題点を検討した.
 症例は,軟骨肉腫3例など骨腫瘍7例,軟部肉腫2例の計9例で,発生部位は肋骨4例,胸骨2例などであった.腫瘍が大血管,胸腔内臓器などに隣接し,初診時すでに病期の進行した症例が多く,術前の画像診断でwide marginの獲得が可能かどうか判定困難な症例が6例あった.可能な限り2cm以上のwide marginを目標に広範切除を行った.胸膜を含めた切除例が多く,大血管や胸腔内臓器が広範に露出した7例に有茎皮弁による再建術を併用した.切除縁評価は,胸膜部(4例)および大血管周囲(1例)でwide marginが獲得できず,5例がmarginal以下の評価であった.平均46.6カ月の経過でCDF 5例,AWD 1例,DOD 3例であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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