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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻9号

1996年09月発行

文献概要

臨床経験

特発性一過性大腿骨頭骨萎縮症の3症例

著者: 大渕聡已12 松原保1 圓井芳晴1 増田純男1 田中泰弘1 下山勝仁1 高橋勇次1

所属機関: 1沼津市立病院整形外科 2千葉市立病院整形外科

ページ範囲:P.1065 - P.1070

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 抄録:われわれは,一過性大腿骨頭骨萎縮症の3例を経験した.症例1,2は,38歳と44歳の男性でともに右側発生例.症例3は31歳男性で両側発生例であった.単純X線,骨シンチグラムおよびMRIにて経過を見たが,MRIはX線上で骨萎縮が認められる以前より,一過性大腿骨頭骨萎縮症に特徴的な,T1強調画像にて低輝度,T2強調画像にて高輝度のBone marrow oedema(BMO)を示し,更にその経時変化は臨床症状の消長とほぼ一致していた.われわれが渉猟し得た149の報告例中MRIを施行した16例でも平均5カ月でMRIは正常となり,臨床症状は消失していた.一過性大腿骨頭骨萎縮症において,MRIは早期診断に有用であり,治療の指標となり得るものと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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