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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻10号

1997年10月発行

文献概要

論述

股内障(股関節関節唇断裂)と鏡視下関節唇部分切除術

著者: 長谷隆生1 上尾豊二1 三木堯明1 千束福司1 小谷博信1 長野真久1 中村慎一1 武富雅則1 青山朋樹1 西庄功一1 坂本相哲1

所属機関: 1玉造厚生年金病院整形外科

ページ範囲:P.1107 - P.1111

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 抄録:股内障(関節唇断裂)に対し鏡視下関節唇部分切除術を施行した8例8関節について,その特徴的症状,検査所見,治療成績の検討を行った.
 理学所見上,①股関節90°屈曲位での内旋時痛,②股関節90°屈曲位軽度内転位の軸圧痛,③大転子後方の圧痛の3徴候がそれぞれ7例,8例,6例で認められた.画像診断(単純X線写真,関節造影,MRI)はいずれも偽陰性のことが多く,股関節鏡によらねば診断が確定しなかった.鏡視所見として6例で関節唇が局所的に臼蓋付着部より裂離している縦断裂を認めた.このうち5例は後方関節唇の断裂であった.全例に鏡視下関節唇部分切除術を施行し,経過観察期間中症状の再発なく良好な成績を得た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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