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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻10号

1997年10月発行

文献概要

論述

内側型変形性膝関節症に対する杖療法の効果―加速度計測による評価

著者: 大川匡12 緒方公介1 原道也1 張敬範1 高岸宏1 安永雅克1 西野一郎1

所属機関: 1福岡大学医学部整形外科学教室 2北海道勤医協中央病院整形外科

ページ範囲:P.1113 - P.1118

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 抄録:内側型変形性膝関節症に対する杖療法の効果を検討するために,患者の歩行時に,踵接地直後に膝に生ずる側方動揺の加速度(以下「膝側方加速度」)を計測した.測定側にT字杖,対側にT字杖,対側に片松葉のいずれの二点支持歩行でも杖なしでの歩行に比べると膝側方加速度は減少していた.その中では,対側に片松葉の場合がもっとも大きな減少を示した.
 膝側方加速度に関する当教室のこれまでの検討から,側方加速度の大きさは膝関節内側コンパートメントにかかる剪断力を反映していると考えられる.本研究の結果から杖療法の適切な施行によって,膝関節軟骨に対するストレスを減少できることをが示された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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