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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻10号

1997年10月発行

文献概要

連載 リウマチ―最新治療のポイントとその留意点・1【新連載】

薬物療法のポイントと注意点

著者: 東威1

所属機関: 1聖マリアンナ医大東横病院内科

ページ範囲:P.1131 - P.1136

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 要約:NSAIDsは抗炎症,鎮痛に有効であるが,胃粘膜傷害が少なくない.ステロイドはNSAIDsで抑えられない炎症が適応であるが,骨侵食を防ぐという報告もあり,QOLを保つという立場から少し見直される傾向にある.DMARDsは抗リウマチ作用により進行を遅らせるという報告が多いが,これを完全に抑制することはできない.
 これらを使って症例ごとに痛みをとり,進行を抑える治療を組み立てることが重要である.従来は副作用の少ないNSAIDsから開始し,症状によりステロイド,DMARDsを追加するピラミッドプランが一般的であったが,これでは関節破壊の進行を抑えることはできない.最近は発病早期の進行の早い時期にDMARDsを使用することが奬められ,特に急速に進行することが予測される例では複数のDMARDsにステロイドも含めた強力な抗リウマチ療法も試みられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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