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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻10号

1997年10月発行

文献概要

整形外科英語ア・ラ・カルト・59

“Informed Consent”

著者: 木村專太郎1

所属機関: 1那珂川病院

ページ範囲:P.1154 - P.1155

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 この数年の間に,“Informed Consent”に対する関心が高まり,非常に喜ばしいことである.肝臓移植が最初に施行されたとき,マスコミが“Informed Consent”のことを取り上げたため,日本では“Informed Consent”のことが知られた.私は昭和53年から2年半,米国アイオワ州デ・モイン市で外科を開業していたので,そのときに経験したこととその後に知り得た情報について書いてみたい.
 “Informed Consent”の“inform”の過去分詞形“informed”には“十分に情報,知識,教養を持った”という意味があり,“consent”は“同意”や“承諾”の意味である.“consent”は入院時や外科手術前に書く承諾書である.したがって“Informed Consent”とは“十分に情報や知識を与えられ,納得の上に同意した承諾書”である.“Informed Consent”の日本語訳は“説明と同意”とあるが,患者側からいえば,“納得と同意”となる.まず“Informed Consent”が成立した歴史的背景を述べ,次に米国式“Informed Consent”を述べ,日本で行う際の判断の材料にして戴きたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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