icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻10号

1997年10月発行

文献概要

臨床経験

右足関節手術中の駆血帯開放直後に発生した肺塞栓症の1例

著者: 岡本秀貴1 井島章壽1 櫻井公也1 太田薫1 加藤哲司1 柴田正人1 小谷賢司1 浅野博2

所属機関: 1公立陶生病院整形外科 2公立陶生病院循環器内科

ページ範囲:P.1179 - P.1183

文献購入ページに移動
 抄録:今回,われわれは右足関節手術中の駆血帯開放直後に発生した肺塞栓症の1例を経験したので報告する.
 症例は67歳女性,身長149cm体重70kg.1996年6月20日転倒して受傷した.受傷後8日目に腰椎麻酔下,右大腿部にて駆血帯使用(駆血圧350mmHg 駆血時間105分)で右足関節外果および後果骨折接合術を行った.手術終了し左側臥位にて駆血開放したところ呼吸停止を来した.肺塞栓症を疑い,肺動脈造影を行ったところ左肺動脈本管および右肺動脈下葉枝に塞栓を認めた.直ちに血栓除去術を行い循環動態は改善したが発症後6日目に多臓器不全で死亡した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら