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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻10号

1997年10月発行

文献概要

臨床経験

Ellis-van Creveld症候群の高度外反膝変形に対する1治療経験

著者: 伊勢健太郎1 松末吉隆1 好井覚1 麻田義之1 多田弘史1 中村孝志1 中山裕一郎2

所属機関: 1京都大学医学部整形外科学教室 2国立姫路病院整形外科

ページ範囲:P.1185 - P.1189

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 抄録:高度外反膝変形を有するEllis-van Creveld症候群の1症例を経験した.症例は9歳の女児で,術前の大腿𦙾骨角は右151°,左142°であり,両側とも習慣性膝蓋骨脱臼を認めた.手術的治療として𦙾骨内反骨切り術,外側膝蓋支帯解離術を施行した.骨切りは大腿𦙾骨角が175°になるように設定したが,内側優位の成長,および骨治癒過程でのremodelingにより矯正角は減少した.膝蓋骨脱臼については改善された.本症例は外反膝変形のみでなく多くの問題点を抱えており,今後,骨端固定術や,膝蓋骨脱臼に対する根治的手術等についても考慮する必要があると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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