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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻10号

1997年10月発行

文献概要

臨床経験

滑膜切除術が有効であった掌蹠膿疱症性膝関節炎の1症例

著者: 白木孝人1 厚井薫1 立石博臣1 楊鴻生1 圓尾宗司1

所属機関: 1兵庫医科大学整形外科

ページ範囲:P.1197 - P.1200

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 抄録:掌蹠膿疱症に両側膝関節炎を合併し,滑膜切除術が有効であった1例を経験したので報告する.症例は51歳女性で両側膝関節痛および腫脹を主訴に来院した.非ステロイド性抗炎症剤,ステロイド剤の投与にても症状軽快せず,鏡視下膝滑膜切除術により術直後より臨床症状,皮疹とも軽快した.病理学的には,表層細胞の増殖,絨毛形成を認め,さらに深層では形質細胞の浸潤,リンパ濾胞形成がみられRA滑膜炎と類似していた.
 〔結論〕掌蹠膿疱症に伴う両側膝関節炎の1例を経験し,鏡視下滑膜切除術により免疫反応の改善が生じ皮膚症状も含めて良好な結果が得られたものと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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