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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻11号

1997年11月発行

文献概要

シンポジウム 腰椎変性疾患に対するspinal instrumentation―適応と問題点―

腰椎変性疾患に対するVSP Steffee Plate法の長期成績と合併症

著者: 鈴木信正1 小野俊明1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1229 - P.1236

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 抄録:腰椎変性疾患に対してVSP Steffee plate法を用い,後方進入椎体間固定術(以下PLIF)を施行した自験例140例の長期成績と合併症を検討した(男性:86例,女性:54例).手術時年齢は,平均47.6歳,術後経過観察期間は平均4年11カ月であった.手術成績については,術後2年以上経過観察可能で,最近2年間に直接検診が可能であった115例を対象とした.術前および経過観察時のJOA scoreは,それぞれ平均11.0点,28.3点,平均改善率は93%であった.骨癒合率は95%,感染は5.7%,screw折損は2.4%であった.術後5年以上経過例70例の術前JOA score平均は10点,調査時は27.7点,平均改善率は92.7%であった.腰椎変性疾患に対するrigid instrumentationの適応は,多椎間固定を要する場合,分離すべり症,変性辷り症,変形矯正を要する場合,そして一部のMOB等に限定されるものと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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