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シンポジウム 腰椎変性疾患に対するspinal instrumentation―適応と問題点―
Carbon Fiber Cageを用いた腰椎後方進入椎体間固定術
著者: 大和田哲雄1 大河内敏行1 久田原郁夫1 佐藤巌1 米田稔1 小野啓郎1 山本利美雄2
所属機関: 1大阪厚生年金病院整形外科 2大阪労災病院整形外科
ページ範囲:P.1247 - P.1254
文献購入ページに移動術前JOAスコアは2~22点,平均13.5点が,最終観察時で14~29点,平均26.6点であり,2例を除いて改善が得られ,長期にわたりその成績は維持されていた.平均改善率は84.5%であった.骨癒合成績では,単純X線において全例術後6カ月以内に骨癒合が確認され,union in situと評価された.carbon cageの脱転やmigrationを認めた症例はなかった.経時的なX線でみても,cageの内外に旺盛な骨形成を認めた.一方,固定上位椎間に新たな辷りをみたものが5例存在し,これらの症例では改善率が劣っていた.
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