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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻12号

1997年12月発行

文献概要

論述

四肢骨原発悪性腫瘍切除術後の再建と機能評価

著者: 杉浦英志1 山村茂紀2 片桐浩久2 高橋満3 中西啓介4 佐藤啓二5 森敏浩1 浜名俊彰1

所属機関: 1名古屋記念病院整形外科 2名古屋大学医学部整形外科 3愛知県がんセンター 4県立愛知病院 5愛知医科大学整形外科

ページ範囲:P.1351 - P.1358

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 抄録:四肢骨原発悪性腫瘍に対する腫瘍広範切除後の機能再建の評価につき,Ennekingの評価,ADL,四肢筋力,関節可動域,歩行能力に関する調査を行い,術後の残存機能の評価を行った.対象は上肢骨悪性腫瘍7例,下肢骨悪性腫瘍24例であり,骨肉腫24例,傍骨性骨肉腫2例,軟骨肉腫5例,術後の追跡調査期間は平均3.8±1.9年であった.上肢ではEnnekingの評価で72.0%,ADLの評価で74.3%であった.手術法別では肩関節固定は上肢の支持に優れ,Ennekingの評価,ADL評価ともに人工骨頭よりも良い点数であった.肩関節周囲筋群合併切除後の再建法として肩関節固定術は優れていた.下肢ではEnnekingの評価で56.1%,ADLの評価で59.0%であった.手術法別ではオートクレーブ骨群はADLや歩行数においてTKR群に比較し良い成績であり,患肢側も支持脚になっていた.腫瘍用人工股関節で置換した症例では下肢機能の低下が強く見られた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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