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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻12号

1997年12月発行

文献概要

論述

胸椎黄色靱帯骨化症手術成績の検討―患者側からみた満足度を含め

著者: 武井寛1 林雅弘1 伊藤友一1 橋本淳一1 寒河江正明1 後藤文昭1 太田吉雄2 平本典利3 横田実4 高木信博5

所属機関: 1山形大学医学部整形外科 2蔵王みゆき病院整形外科 3山形済生病院整形外科 4山形県立河北病院整形外科 5市立酒田病院整形外科

ページ範囲:P.1359 - P.1365

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 抄録:胸椎黄色靱帯骨化症の手術成績と,手術の結果に対する患者の満足度を調査し,それらに影響を与える因子を検討した.満足度に関しては,患者自身に手術の結果に対する点数をつけさせた.あらかじめ,可もなく不可もなしを50点と設定し,50点以下を非満足群,50点を超えるものを満足群として評価した.手術成績に影響を与える因子は術前の症状の程度であり,術前の症状が軽度なほど術後の成績がよく,満足を得る患者の割合も高かった.知覚の改善が得られないものや,術前から体幹に知覚障害のある症例では,満足を得る割合が低かった.MRIでは,術前T2強調像での高信号が,術後に消失ないし減弱する症例では,良好な成績が得られていた.以上の結果から,症状が軽度なうちに除圧をはかるべきと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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