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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻12号

1997年12月発行

文献概要

手術手技 私のくふう

椎間板内加圧注射が有効であったextreme lateral lumbar disc herniationの3例

著者: 太田進1 吉田徹1 南場宏通1 笠井勉1

所属機関: 1吉田整形外科病院

ページ範囲:P.1367 - P.1371

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 抄録:椎間板内加圧注射により症状の改善をみたextreme lateral lumbar disc herniation(以下これを外側ヘルニアとよぶ)の3例を経験した.3例とも急速に下肢痛が増強し,歩行不能となった例であり,myelographyにて異常所見を認めなかった.discography,CT-discographyにて外側ヘルニアと診断し,同時に施行した椎間板内加圧注射にて症状の改善をみた.外側ヘルニアは下肢痛の強い例が多いため,本邦の報告例では手術的治療がなされているのが殆どである.しかし,手術は神経根管の出口周辺の操作を要するため椎間関節部への侵襲を余儀なくされる問題がある.今回報告の椎間板内加圧注射による治療は,外側ヘルニアの診断上有用なdiscography(CT-discography)と同時に行え,有効な保存的治療法と考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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