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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻12号

1997年12月発行

文献概要

臨床経験

骨盤に発生した血管内皮腫の1例

著者: 山田陸雄1 矢部啓夫1 森岡秀夫1 南雲剛史1 穴沢卯圭1 鈴木禎寿1 森井健司1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1431 - P.1433

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 抄録:骨盤に原発した血管内皮腫の1例を経験したので報告する.症例は26歳,男性・主訴は左股関節痛.初診時X線にて左骨盤臼蓋に骨透瞭像を認め,生検により血管内皮腫と診断された.手術は広範切除術(切除縁2cm)およびパスツール法熱処理骨移植による再建術を施行した.術後深部感染を生じ,最終的に移植骨除去を行ったため,flail hip jointとなった.感染の完全な鎮静化後に股関節固定術を予定していたが,腸骨切除部に大腿骨頭を覆う様に骨形成がみられ,関節様を呈した.初回手術後2年7カ月の現在,患側片脚起立ならびに独歩可能となり,経過良好である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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