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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻12号

1997年12月発行

文献概要

臨床経験

足関節果部骨折術後関節症性変化をきたした症例の検討

著者: 土田敏典12 北野喜行1 堀本孝士1 富田喜久雄1 長浦恭行1 片山元3

所属機関: 1市立砺波総合病院整形外科 2国立山中病院整形外科 3片山整形外科

ページ範囲:P.1439 - P.1443

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 抄録:骨接合手術を行った足関節果部骨折症例において,X線写真上,関節症性変化をきたした症例を調査した.対象は男性6例,女性1例の7例で,平均年齢58歳だった,法療方法およびその予後を,X線学的にはBurwellの整復度判定基準を用い,臨床評価には日本整形外科学会足部疾患治療成績判定基準を用いた.術後経過観察期間は4年1カ月から10年2カ月,平均6年6カ月だった.検討の結果,受傷時の状態として,高年齢者,開放骨折,骨折型がAO分類44-C型の骨折,その中でも後果骨折の合併,𦙾腓結合の離開が著しいことがその予後に関係するものと思われた.また,治療方法の問題点として,手術施行の遅れを2例に認め,Burwellの判定基準で整復がfairの例が2例あり,X線学的検討にて術後𦙾腓結合離開の残存を3例に認めた.1例感染症の併発を認めた.これらの要因が複合することによって,関節症性変化を引き起こすものと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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