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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻12号

1997年12月発行

文献概要

臨床経験

間欲性跛行様症状を呈し,診断に難渋した股関節唇断裂の1例

著者: 村上宏宇1 田中泰弘1 松原保1 圓井芳晴1 増田純男1 下山勝仁1 村澤光洋1

所属機関: 1沼津市立病院整形外科

ページ範囲:P.1451 - P.1454

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 抄録:股関節唇断裂を呈し,腰部椎間板ヘルニアを合併したため診断に難渋した1例を経験したので報告する.症例は66歳女性,股関節を中心とした左下肢痛による間歌性跛行を主訴に受診.股関節の単純X線,MRIでは異常所見はなく,腰椎MRIにてL4/5間に左側優位のヘルニアを認めた.硬膜外ブロックなどの保存治療を行ったが効果なく,股関節内の異常を調べるため股関節造影を施行,局麻剤の注入により疼痛は軽減した.造影所見より関節唇断裂を疑い股関節鏡を行い,断裂部の部分切除を施行し,術後疼痛は著明に改善した.疼痛性跛行の診断に際し股関節唇断裂を認識することが重要であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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