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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻2号

1997年02月発行

文献概要

シンポジウム 脊柱側弯症に対する最近の手術療法

脊柱側弯症に対する最近の手術療法―Cotrel-Dubousset instrumentation

著者: 瀬本喜啓1

所属機関: 1大阪医科大学整形外科

ページ範囲:P.113 - P.118

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 抄録:フランスのCotrelは,Harrington法とLuqueの考え方を取り入れ,さらにrodを回転することで脊椎のderotation効果が期待できる,より強固で三次元的な矯正が可能なCotrel-Dubousset instrumentation(以下CDI)を開発した.本稿では,主に学童期ならびに思春期特発性側弯症例に対しCDIを用いた107例の手術療法とそれ以外の手術療法の成績とを比較した.CDIの矯正率は他の方法と比べて優れており,平均58.2%であった.しかし,手術時間が長くかかるため出血量が多い点に問題があり,今後の課題である.CDIは,現在数多く開発されている脊柱変形に対するspinal instrumentationの原型であり,いまだにCDIの手術理念を越えるinstrumentはない.新しく市場に出るinstrumentは様々な改良が加えられてはいるが,基本となる手術理念は変わっておらず,CDIの手術手技に通ずれば他のinstrumentの使用に際して全く困難を感じることはない.他の手術療法と比較したCDIの臨床成績を述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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