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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻2号

1997年02月発行

文献概要

シンポジウム 脊柱側弯症に対する最近の手術療法

脊柱側弯症に対するChiba Spinal Systemの治療成績の検討

著者: 南昌平1 北原宏1 守屋秀繁1 中田好則1 高相晶士1 井上雅俊1

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科

ページ範囲:P.127 - P.135

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 抄録:open hookを用いてmultiple hookを設置することにより,改良を加えたChiba Spinal System(CSS)あるいはParagon systemの治療成績を検討した.対象は術後1年以上経過した88例であり,側弯矯正率はstage手術群の16例では最終矯正率は50%,一期手術群の72例で47%,うち特発性の51例で49%であった.側面像ではstage群で術前42°が37°となり,一期手術群で7°の後弯増大を得た.CTによる頂椎回旋度では24%のderotation効果が認められ,モアレによるcosmesisの評価においても,客観的に改善が示された.また理想的な固定範囲を求めて,2方向同時X線撮影コンピュータ三次元形状解析システムを用いたCSSによる手術シミュレーションを行い,最も良い上位カーブ固定範囲最下位椎hook設置部位はstable vertebraeであることが示された.本法の臨床成績の検討にて,従来に比して成績が著しく向上し,有用であることが認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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