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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻2号

1997年02月発行

文献概要

シンポジウム 脊柱側弯症に対する最近の手術療法

前方instrumentationによる脊柱側弯症の治療

著者: 庄野泰弘1 金田清志1 佐藤栄修1 鐙邦芳1

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科

ページ範囲:P.137 - P.144

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 抄録:多椎間固定用の新しい前方instrumentationを用いて胸椎側弯24例,胸腰椎・腰椎側弯28例に前方単独矯正固定術を行った.固定範囲はmajor curveを越えることはなく,側弯矯正率は胸椎側弯で71%,胸腰椎・腰椎側弯で83%であった.頂椎の回旋変形矯正率は,胸椎側弯42%,胸腰椎・腰椎側弯86%であったが,胸椎側弯で肋骨頭関節の切除と椎体の減捻操作を導入することで回旋変形の矯正率は58%まで向上した.また,後方法では困難である高い回旋変形の矯正により,矢状面アライメントの良好な改善が得られた.脊柱側弯症に対する前方矯正固定術は,効率の良い3次元的矯正を短い固定範囲で達成可能であり,強固な前方instrumentationの使用にて,矯正率の向上,矯正損失の減少,骨癒合率の向上が得られる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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