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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻2号

1997年02月発行

文献概要

臨床経験

鎖骨遠位端烏口突起下脱臼の1例(Rockwood Ⅵ型)

著者: 村上英樹1 島巌1 国下正英1 高橋啓介1 川北哲1 中山博文1 永嶋恵子1

所属機関: 1石川県立中央病院整形外科

ページ範囲:P.183 - P.185

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 抄録:鎖骨遠位端が烏口突起の下方に転位する肩鎖関節烏口突起下脱臼(Rockwood Ⅵ型)の極めて稀な1例を経験した.発症の機転としては,上腕への強い外転力と,肩甲骨への強い後方牽引力が加わった際に生じるものと考えられており,その強い外力のために多発外傷を合併することがほとんどである.本例においても重度の胸部外傷を合併していた.治療は観血的整復固定術の絶対的適応と考えられ,われわれはKirschner wireで肩鎖関節を固定し,Leeds-Keio人工靱帯にて補強した.予後に関しては,合併損傷をうまくコントロールできれば,肩鎖関節烏口突起下脱臼自体の予後は良好であると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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